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労働の解放をめざす労働者党機関紙
海つばめ』

◆隔週日曜日発行/A3版2ページ
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郵政民営化の中で何が起きているのか?
郵政労働者は告発する!

■民営化の嵐の中で最大の御用組合の登場――JPU臨時全国大会議案批判
■郵政民営化――今、職場では/郵政現場からの報告
■恐竜化か、リリパット化か――郵政民営化のジレンマ
■西川善文著『挑戦――日本郵政が目指すもの』/民営化に賭けるトップの本音


憲法改悪と
いかに闘うか?


■改憲に執念燃やす安倍――「国民の自主憲法」幻想を打ち破れ
■労働者は改憲策動といかに闘うか
■国民投票法をどう考えるか
■安倍の「美しい国」幻想――憲法改定にかける野望


本書は何よりも論戦の書であり、その刊行は日和見主義との闘いの一環である。
マルクスが『資本論』で書いていることの本当の意味と内容を知り、その理解を深めるうえでも、さらに『資本論』の解釈をめぐるいくつかの係争問題を解決するうえでも助けとなるだろう。


全国社研社刊、B6判271頁
定価2千円+税・送料290円
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「不破哲三の“唯物史観”と『資本論』曲解』(林 紘義著)」紹介(『海つばめ』第1048号)


全国社研社刊、B6判384頁
定価2千円+税・送料290円
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「天皇制を根底的に論じる『女帝もいらない 天皇制の廃絶を』(林 紘義著)」(『海つばめ』第989号)他

理論誌『プロメテウス』第54号
2010年10月(定価800円)

《特集》菅民主党のイデオロギーと“体質”
・神野直彦の思想と理論――菅直人のブレインは「曲学阿世の徒」
・原則なき寄せ集め政党――顕現するブルジョア的“体質”
反動的な「文化」の擁護に帰着――レヴィ=ストロースの「文化相対主義」批判


 
 
 教育のこれから
   「ゆとり」から「競争」
   そして「愛国教育」で
   いいのか
 林紘義 著 7月1日発売

  (全国社研社刊、定価2千円+税)
  お申し込みは、全国社研社
  または各支部・会員まで。
  メールでの申し込みも可能です。

まかり通る「偏向教育」、「つくる会」の策動、教育基本法改悪の動きの中で、“教育”とは何であり、いかに行われるべきかを、問いかける。  


 第一章  
教育基本法改悪案の出発点、
森の「教育改革策動」
 第二章  
破綻する「ゆとり」教育の幻想
 第三章  
“朝令暮改”の文科省、
「ゆとり」から「競争原理」へ
 第四章  
ペテンの検定制度と「つくる会」の教科書
 第五章  
歴史的評価なく詭弁とすりかえ
つくる会教科書(06年)の具体的検証
 第六章  
日の丸・君が代の強制と
石原都政の悪行の数々
 第七章  
憲法改悪の“露払い”、教基法改悪策動

●1344号 2019年1月27日
【一面トップ】後は勝利に向かって驀進するのみ――再び闘いの戦線を再編強化しました
【1面サブ】10名の候補者を決定
【コラム】飛耳長目
【二面〈主張〉】一リベラリストの憤慨――天皇制の反動性を見逃すな
【二面トップ】なぜ憲法改定草案か――憲法改定と天皇制問題
【二面サブ1】憲法改定草案
【二面サブ2】全国で前進する選挙闘争⑤ 広島――記者会見にさっそくの好反応

※『海つばめ』PDF版見本

【1面トップ】

後は勝利に向かって驀進するのみ
再び闘いの戦線を再編強化しました

 去る1月下旬に開催された労働者党臨時大会は、林氏の比例区候補の辞退要望に伴う、参院選候補者の再編、交代問題や、また中央指導部の強化、さらには参院選をいかに闘うか、どんな政策を軸として闘うか等々を議論、検討し、基本的にその課題に応え得たと思います。

 まず候補者については、特定枠候補者の吉村氏の議席獲得を最大目標として闘うとともに、我々が〝主戦場〟として位置付けた東京には千葉に予定していた代表委員の一人、岩瀬氏を〝抜擢〟し、それに応じて伊藤氏を東京から比例区名簿2位に移し、女性労働者の代表として国会入りの可能性を追求し、また千葉選挙が欠落することになったので、林氏は比例区候補として残し(ただし氏の健康事情に配慮し、比例区候補としての実際的活動は制限し、党の任務に重点を置き)、票の上積みを期待することに決定しました。

 その結果、我々の参院選を闘う比例区メンバーと選挙区の都道府県とそこで闘う我々のメンバーは以下の通りです(左下の一覧表を参照ください)。

 比例区・吉村ふみお(特定枠)、伊藤恵子、林紘義、選挙区・北海道―八鍬たくみ、東京―岩瀬清次、神奈川―あくつ孝行、長野―斉藤よしあき、愛知―古川ひとし、大阪―佐々木一郎、広島―泉安政、以上10名。

 また大会は選挙区でも東京、大阪、神奈川などの定数枠の多い選挙区(例えば東京は6名で十数%の得票でも当選です)では当選を追求すること、仮に当選は無理でも法定得票数を得て、供託金を取り戻すことを目標に闘うことや、またそれが比例区の票を伸ばし、比例区の票を百万、二百万と積み上げていくことにつながることも確認されました。

 また中央体制の強化という課題では、古くからしばしば中央で活動してきた、長野在住の鈴木氏が支部長として選挙区の指導も兼ねながら、代表委員会に加わり、主としてウェブの任務――参院選を目前にしてますます重要性を増して来る――を担うことになりました(代表委員は五名)。

 大会はまた、我々の参院選の闘いの中心的な課題として、危険な国家主義や軍国主義への策動が強まる中、今後の日本国の形をいかなるものにしていくべきかを、労働者・働く者の立場から明らかにする、一つの『憲法改定草案』(試案)を発表し、全有権者に憲法と天皇制の問題や、いかなる国に日本をしていくのかという、決定的に重要な課題を真剣に考えてもらうために闘うという点で意志の一致を見ました。

 我々の憲法改定草案の、その意義と内容は2面で詳しく紹介しますが、一言で言えば、現行憲法の冒頭の第一章「天皇」の部分を、一章の「国民主権」と、二章の「天皇」の二つの章に分け、最初に「国民主権」を明確に規定し、謳い、それに従属して、二章の「天皇制」を規定するというのがミソです。

 これは天皇制にたいする無関心の中で国家主義派の天皇制の利用がドンドン進められ、非合理な権威が再びタブーとして国民に押しつけられ、国民が〝ものいえぬ民〟として暗黒のファシズム体制にからめとられる危険性が高まっているという、我々の危機感のしからしむるところです。

 我々は憲法改定問題が、参院選闘争の一つの中心的争点になるのではないかと考えてきましたが、安倍の憲法改定案に反対するだけで大して意味はない――「憲法改定は日本を戦争のできる国にする」といった、半ば極まり文句で、空虚な主張しかできない、愚劣な共産とは違って――、というよりこんなお粗末な案では議会で三分の二の支持を得ることは困難であるばかりか、そもそもそれを議会に持ち出すことさえできないのではないかと思われます。

 というのは、それは現行憲法の平和主義に、反動派や安倍一派の国家主義や軍国主義を機械的にくっ付けただけの、まともに検討するのもはばかれるような、矛盾した、いい加減な代物だからです。憲法を〝政争の〟道具として便宜的に扱うなどは、許されることではありません。

 そうだとするなら、我々は安倍の憲法改定案などほっておいて、半分無視して、こちらから積極的に、〝攻勢的に〟独自の憲法改定試案を出して闘うことにしました(「攻撃は最大の防御なり」という言葉もあります)。

 また我々はその他にも、現在の日本が直面するいくつかの困難な諸課題――労働者への長時間労働などの搾取労働や、大量の非正規労働者の登場に代表される差別労働、さらには年金問題、介護問題、財政再建問題等々を、いかに闘い、一掃していくのかの方法や展望についても具体的かつ積極的、〝攻勢的に〟問題提起していくつもりです。

   

【1面サブ1】

10名の候補者を決定

比例区(特定枠)吉村 ふみお

【経歴】

 53年、愛媛県生まれ。

大阪府立天王寺高校を経て愛媛大学土木科卒業後、建設会社現場技術員。86年医療生協職場に転職。社会変革をめざして88年、91年に新居浜市議に社労党から立候補。職場労組では書記長。産別の自治労愛媛では県本部書記次長歴任。

【決意】

 安倍政権は張り子のトラです。小選挙区制中心という不正、不公平、きわめて非民主主義的な選挙制度によって、2017総選挙では有権者の25%の票で議席は75%を占めました。民意を反映していない虚構の政権は、巨額の国家財政赤字対策には真剣に取り組まず、資本家の利益代弁者として、搾取強化の労働政策、国家主義者、軍国主義者として憲法改定策動や年5兆円もの軍備増強にふけり他国と緊張関係を煽っています。私は、張り子の胴体に鋭く突き刺さり全身を瓦解させる突破口を切り開くべく、当選をめざします。

比例区 伊藤 恵子

【経歴】

 47年京都市に生れる。明徳商業高校を卒業後、日野自動車や郵便局の事務員、介護ヘルパーとして働く。 

 70年代中頃アルバイトの新聞配達員の労働組合に参加し、マル労同にも加盟。

 工業都市神戸に移住して選挙闘争を担い、候補者としても二度立候補する。

【決意】

 私は高校卒業後、多くの職場で働き、労働組合運動だけでなく、社会主義をめざす新しい政党に参加して活動してきました。

 多くの女性は様々な産業で働いています。しかし女性労働者は、妊娠・出産、加えて子育てや家族の介護等、女性の役割であるかに押しつけられ、それらを理由に非正規労働や低賃金など差別されています。

 安倍政権は「女性が活躍する社会」と言っていますが、口先だけでこれまでの状況を何ら根本的に変えるものではありません。

 私は、働く女性の声を代表して頑張ります。

 

比例区 林 紘義

【経歴】

 長野県上田市生れ。伊那谷育ち。東大文学部西洋史学科卒業、同農業経済学部博士課程中退、以後一貫して右の日和見主義者=共産党と左の日和見主義者=新左翼急進派とは異なる運動を歩みつつ、新たな社会主義像を追求してきました。現在、労働者党代表。

【決意】

 昨年九月大会の後、左脚に違和感を感じ、近くの大病院で検査を受けた結果、「血栓性脳梗塞」の診断で即入院。最初の入院は1週間くらいですみ、しばらくして定期検査に行くと、何の症状も兆候もなかったのに、新しい脳梗塞があり、二度目の即入院、ようやく年末退院。しかし党代表として大きな責任も負っています。比例区候補として最後まで闘い抜くつもりですが、実際的に闘いを担うのは難しく、選挙闘争の頭脳としての役割りに徹し、得票率のアップに努めます。

東京 岩瀬 清次

【経歴】

 53年東京下町生まれ。都立上野高で学園紛争に参加。高卒後、ビルメンテナンスの職を経て、ペトリカメラに転職、争議を経験。再就職し東京東部の活動に参加。昨年の神奈川11区の衆院選では、退職して現地の闘争委員会責任者を務めた。現在、党代表委員。

【決意】

 林党代表の健康状態を考慮して予定候補者の組み換えが行われ、東京から、私岩瀬清次が立候補することになりました。労働者党の「憲法改定草案」を引っ提げて、天皇制の条項を問題にして、「台風の目」となるような闘いで、天皇制軍国主義の再興を企む安倍一派の改憲策動を吹っ飛ばしたいと思います。一昨年の都議選では反自民の強さを示しながら、野党の自滅によって安倍一派は延命。市民派や共産党などは「野党共闘」の深刻な反省なしに、同じ轍を踏もうとしています。都民に労働者派の闘いを示し、支持を広げます。

北海道 八鍬 たくみ

【経歴】

 茨城県水戸市在住、会社員、現在61歳。57年名寄市に生まれ、4月から故郷北海道に移住。

 75年横浜市の造船所に入社。その後福島第2原発及び柏崎刈羽原発の工事に従事。84年水戸市に移住、機械設計者として働き始める。86年社労党に入党、現在に至る。

【決意】

 この度、北海道選挙区から立候補する八鍬匠です。

 この社会を根底から支えているのは労働者です。経営者でも投資家でも政治家でもありません。

 安倍政権はそんな労働者に口先だけの政策を並び立て、しかし実際には労働者を小馬鹿にして愚弄することばかりしています。こんな安倍政権に対しすべての労働者が「馬鹿にするな!」と怒りを感じているでしょう。私もまったく同じです。

 私たちは労働者の真の政党であると自負しています。

・・・・・・・・・・

次の5名については、選挙区、候補者に変更がありません。

神奈川 あくつ 孝行

長野 斉藤よしあき

愛知 古川 ひとし

大阪 佐々木 一郎

広島 泉 安政


【飛耳長目】

★志位は野党共闘が成立しなければ闘えない、共産党も伸びない、と大騒ぎしているが、いまや野党共闘がすんなりと成立する可能性はほとんどなくなり、統一地方選では野党共闘などはお蔵にしまって、何を血迷ったのか、「綱領を前面に出して闘おう」などと呼び掛け始めた★野党共闘に参院選の勝敗を賭けるのと、「綱領を前面に出して闘う」ことは一見して矛盾する――社会主義をめざすはいうまでもなく、安保条約の破棄を謳っただけでも、野党共闘などはたちまち宙に浮く――と思うが、志位は一向にかまわない★綱領には統一戦線やその意義も謳われているから矛盾しないと言いたいかもしれないが、そんなものは単なるごまかしにすぎない。いずれにせよ、「綱領を前面に出して闘う」ことによって、野党共闘が容易になるなどということはありそうにない★国民は共産と組むことを嫌い、立憲も昔の仲間の国民つぶしを狙い、野党第一党の虚名に固執し、共産が一方的に他党を支持したいならどうぞと志位の弱点を利用するだけだ★要するに今や野党共闘への現実的可能性はゼロに等しい。野党の多くが野党共闘のお遊びにふけって、実際的な闘いの準備や構想もないとするなら、それは安倍政権に取って代わる勢力がないということで、安倍は高笑いしつつ安眠できる。お粗末で、寒々とした話だ。(鵬)

   

【主張】

一リベラリストの憤慨
天皇制の反動性を見逃すな

 朝日新聞の1月22日号に、昨年、「僕が元号を使わない理由」という小論を書いたという坪井秀人が、「天皇制・(昭和の)戦争をスルーするな」と書いて、天皇制や元号問題なんてどうでもいいかに感じている世相に異議申し立てを行っています。彼の問題意識から学ぶために、一読をお勧めします。

 彼は30年前の昭和天皇の代替わりの時には、まだ天皇制や天皇の戦争責任についての議論があれこれあったが、今回はそれすらない、結局天皇は戦争責任について何一つ語ることなく亡くなった(と抗議し)、今や元号問題も何一つ反省もされていないが、そもそも元号を強制することは、「時間を使うことに我々の主権がない」ことだ、「国民主権といいながら、天皇を押し戴いた国のあり方と密接に結びついています」と批判し、そもそも近代の天皇制や元号は、「(明治)政府が国民国家を作るために、天皇を利用して作り上げた恣意的システム」にすぎないと、その本性を暴露しています。

 そして敗戦後、マッカーサーによって日本国民の意思とは全く無関係に、アメリカの都合で〝押し付けられた〟、いわゆる〝象徴天皇制〟といった訳の分からないものも、政府や自民党が自らの権力や延命のために利用してきた単なる「恣意的なシステム」にすぎません。

 また坪井は、「30年前と違い、今回は天皇制をめぐる議論がほぼありません(そんなことはありません。我々は議論すべきことを強調し、押し出しています)。天皇の言動が左翼からさえも支持され(これは共産党や立憲民主党や朝日新聞などのリベラル・ジャーナリズムの許しがたい背教、裏切りを頭においた発言)、大きなシステムへの批判は見事に封じ込まれています(そんなことはないし、あってはなりません)。皇室からは、今回生前退位や大嘗祭の費用など新しい問題提起がありました(単なる天皇一族の延命策動の一つにすぎない)。しかし日本社会の側は、それにも反応できず(反動派や安倍政権は、そんなものに一々反応し、対応していたら、天皇制システムが崩壊に至ることを恐れている)、なし崩しで物事を進めています」、「元号を使うことは本来、天皇制や(昭和の)戦争との関りといった歴史性を持つ行為です。しかしその歴史の地層が忘れられ、失われていく。・・・(そんな)風景は見たくありません」

と、坪井の悲憤慷慨には限度がないかである。

 もちろん、「私は元号反対の運動をしているわけではありません。あくまで生き方のスタイルや思想信条の問題です。他の人が元号を使うかどうかはどうでもいいし、死んでも元号を使わないということではありません」と書いていることからも、こうした個人主義的インテリの限界や無力は明らかです。

 しかし天皇制に現実的に反対して闘う我々は、我々が参院選において、公然と提起して闘うことを大会で確認し、我が党の憲法改定草案もしくは試案の重要な意義と役割の重要性を再確認するために、オールドリベラリスト?の〝心頭に達しているかの〟怒り?を検討し、そこからも学ぶように、読者の皆さんに呼びかけます。(林 紘義)


【2面トップ】

なぜ憲法改定草案か
憲法改定と天皇制問題

 我々が憲法改定草案を提起するのはもちろん安倍が憲法改定を策し、蠢動していることを意識してのことですが、しかし安倍の改正案も具体的に提出されておらず、今後も提出することさえできない可能性も語られる現時点においては直接に安倍提案に対置し、それに置き換えるといったような、狭い視点からする憲法改定草案ではなく、むしろそれからは独立した動機と性格をもったものです。安倍の憲法改定案が今後あろうとなかろうと無関係に我々の草案は提起されるのです。

 一見して明らかなように、そして我々は憲法を「不磨の大典」――これは旧憲法にあって旧憲法を規定した言葉でしたが、歴史の事実が語るように、戦後のマッカーサーの鶴の一声によって、つまらない観念論であったことが証明されました。しかしこれは現行憲法も同じことで「不磨の大典」といったものではなかったし、今後もないでしょう(観念論者の共産党がどんなに希求しようとも)。

 そして我々はどんな憲法も――まして戦後の憲法も――、ブルジョア憲法、民主主義憲法としてさえ、不磨の大典どころか、いくらでも改定すべきところはあると考えます。

 だから我々が平和主義と国家主義もしくは軍国主義を足して2で割ったような矛盾した、憲法をないがしろにするような、そして憲法改定を政争に利用するような、不真面目な安倍の憲法改定案に対置していくらかでも前進的な、憲法改定の草案を提起したからといって、何も驚くようなこともありません。

 むしろ憲法9条を守ってさえいれば、戦争も軍拡も軍国主義国家にむけての策動もないなどと考える共産党や市民派やリベラルが愚かさをさらけ出しているだけです、なぜならそんな立派な憲法がありながら、そんな憲法の下で、日本のブルジョアは今では強大な軍事力で歯まで武装しつつ、まさに世界に冠たる強大な帝国主義の国アメリカと手を組む国家として、すでに「いつでも」戦争のできる危険な国家として登場しているからです。

 我々の草案は、天皇制にたいする無関心の中で国家主義派の天皇制の利用がどんどん進められ、非合理な権威が再びタブーとして国民に押しつけられ、国民が〝もの言えぬ民〟として暗黒のファシズム体制にからめとられる危険性が高まっているという我々の危機感のしからしむるところです。

 それは同時に、現行憲法を絶対視し、その陰で反動たちが着々と何をしてきたかを見逃し、許してきた共産党や市民派やリベラルらに対する抗議でもあるのです。

 共産党は何を血迷ったか知りませんが、最近天皇制を容認するというとんぼ返りをやり、労働者を見事に裏切ってくれました。

 一見して明らかなように、我々の草案は憲法の第一章の「天皇」に関するところだけですが、その他の場所に改定すべきところがないという意味ではありません。だがあれもこれもということでは焦点も本質的な点もぼかされます。我々は今は国家の基本的な性格や内容を考えるべき重要な時と思います。

 現憲法には1章だけでも多くの訂正すべきところがあるのです。

   

【2面サブ1】

憲法改定草案

【我々の憲法改定草案は、国家の根底的な性格に関する一章のみです】

第一章 国民主権

第一条

 日本は労働者・働く者を支柱とする国民主権の国家である。

第二条

 日本の国家は、旧憲法(明治憲法)が謳うような、また天皇制国家主義者たちや安倍一派の反動派がわめくような、さらには「君が代」が語るような、天皇主権(自民党の「日本国憲法改正草案」が語るような〝天皇元首〟等々も含む)の国家でないことを改めて厳粛に確認する。

第二章 天皇

第三条

 仮に日本国家が立憲君主制体制をとることがあり得るとしても、天皇の地位は、厳密に国民主権と民主主義体制に順応し、従属したものでなければならない。したがって天皇をはじめとする皇族も当然、国民の一部として存在し、古代天皇の残映である一切の〝神聖性〟とか、国家や国民統合の〝象徴〟とかの幻想から解放された人間的人格以上であってはならない。

第四条

 天皇の役割は、厳しく現憲法の7条に規定されている「国事行為」に限定されるのであって、個々の天皇が恣意や、勝手な思い込みによって行わるような〝公的行為〟――不可避的に政治的性格を帯びざるを得ない――は固く禁じられる。

第五条

 天皇家はお望みならば神道の宗家として、宗教的行事を主宰し、行うことができるのは、他宗派の家族がそうであるのと同様である。しかしその場合、「政教分離」の原則は決して侵されてはならない。

第六条

 「天皇の治世」「天皇の一世一元号」という概念と結びつく元号制度の廃止。

第七条

 次期天皇以降、現憲法の十四条、二十四条の一切の差別の禁止の、とりわけ男女平等の精神に基づいて、天皇は現天皇の長子とする(女性天皇を認める)。

第八条

 将来的には、すでに歴史的骨董品に堕し、時代錯誤そのもの、有害無用で、ブルジョア支配や国家主義勢力や反動派の道具――15年戦争(1931年から45年まで続いた天皇制軍部ファシズム勢力による侵略戦争、帝国主義戦争の時代、軍部ファシズム勢力の旗印になったことに〝象徴〟されたように)――、もしくは装飾品の意味しか持ち得ない天皇制(日本的君主制)を廃止する(歴史的にはすでに戦国時代ころまでで、歴史的に現実的な存在意義をほとんど失っている)。

   

【2面サブ2】

全国で前進する選挙闘争⑤ 広島
記者会見にさっそくの好反応

 広島選挙区では、十一月十七日にまず福山で「泉安政さんと語る会」が開かれ、福山支部の働きかけで外部参加者六名(男性三、女性三)を含め総勢十一名が集まりました。

 ここでは参加者から「昔の社会党も今の共産党も、みんな議員になったら労働者のことなんか考えないようになる。選挙以外にも労働者のためになる活動があるのではないか」と選挙への参加に否定的な意見が出されました。泉さんなどが「議員になったから堕落したというより、そうした人たちは改良自体を目的にしてしまっているからではないか、自分たちは改良を社会変革と結びつけて訴えていきたい」などと説明し、意見を出した方は今後を見てみたいということで、発足予定の「応援する会」への入会を申し込まれました。 また、「外国人労働者問題について、次の機会にもう少し詳しく話が聞きたい」という意見なども出されました。

 つづいて、福山駅頭で五人で宣伝し、泉さんと比例区候補の吉村さん、伊藤さんの三人は交代でハンドマイクを握り、安倍政権の打倒と労働者党の議員の誕生を訴え、ビラを約五百枚配布しました。「労働者党なんて聞いたことないぞ」と言う男性には、八九年の選挙では四時間労働制を掲げて確認団体として闘ってきたことなどを説明して支持を訴えました。

 年明けの一月十五日には、広島県庁内の記者クラブで広島選挙区予定候補として泉さんが記者会見を開き、通信社二社(共同、時事)、新聞社五社(朝日、毎日、読売、中国、山陽)、テレビ局五社(NHK、中国、広テレ、広島ホーム、新広島)の全社が集まりました。

 会見要旨を配布し(党ブログに掲載)司会の吉村さんが挨拶した後、搾取労働・差別労働の一掃と労働者の闘いの目標、外国人労働者問題、介護問題、憲法改定問題の四点について、泉さんが二〇分ほど訴えました。記者からは「どのような政治を目ざすのか」、「なぜ今選挙に参加するのか」等々の質問が出されました。泉さんは「劣悪な労働条件がまかり通っているのは、なにより労働者の利益を第一に考える政党がないからだ。労働者党として労働者に固有な利益を押し出すとともに、目ざすべき社会についても訴えていきたい」、また「総選挙前には安倍政権は青息吐息だったのに、国民民主党のような第二自民党と手を組もうとした野党共闘の破産に助けられて安倍政権が圧勝し、その後は排外主義をあおるなどファシズムへの道を掃き清めているからだ」などと答え、会見時間は一時間を超えました。

 泉さんの立候補についてはその日の夕方にNHKが数分だけ放送、翌日の県内の新聞には産経も含め全紙に載りました。会見でミニ政党だからといって不公平に取扱わないでほしいと要請しましたが、朝日以外は見出しは諸派扱いで本文中で党名を紹介し、また毎日以外は会見内容が正確ではありませんでした。

 まだまだ機を得た発言や、当を得た例示ができていないと泉さんは反省しきりですが、元気よくやれたのはよかったように思います。

 翌日、二年ほど前に当地の「資本論を読む会」に参加していた方から、次のようなうれしいメールが届きました。「昨日、テレビで参院立候補者を見ていましたら、どこかで聞いたお名前だと思い、今日ネットで調べてみると、まさに『資本論を読む会』でお世話になった泉さんだとわかりびっくりしました。『労働の解放をめざす』というのは、まさに資本論の精神を発展させる政党といえるのですね。政治にはあまり立ち入りたくないですが、今まで私は共産党シンパともいうべき立場でした。まだ病後の体調がすぐれず、なにもお手伝いできず申し訳ありませんが、一層のご健闘をお祈りいたします。(T)」

 Tさんのような私たちの声が届く人たちがまだまだたくさんいるのです。こうした人たちを一人でも多く掘り起こしていかなければなりません。(広島・sa)

   

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