日本文学論争史
 淡中剛郎

「海つばめ」
第631号(97年6月1日)
〜第679号(98年5月31日)

【1】ロマン主義で潤色された自然主義
フランスほどの徹底性をもたず

【2】個性伸長と人類の調和を説いた白樺派
その評価をめぐって

【3】プチブル作家たちの思想的動揺の始まり
有島武郎の『宣言一つ』をめぐって

【4】小説の価値≠めぐって
プロレタリア文学と私小説のはざまで

【5】プロ文、新感覚派の抬頭と既成作家の模索
「心境小説」の評価をめぐって

【6】大震災後の社会への期待と不安
新感覚派の文学の評価をめぐって

【7】プロレタリア文学に対抗するためのたわ言
「プロ・モダ」間の「形式と内容」をめぐる論争

【8】非政治主義と歪んだ政治主義≠フ対立
社会主義リアリズム論≠フ導入をめぐって

【9】道徳的な「転向文学」への道徳的批判
転向作家の意識とその軌跡

【10】「不安の時代」のインテリの模索
『悲劇の哲学』と行動主義の評価をめぐって

【11】文学界にも台頭する民族主義、国家主義
「日本浪漫派」をめぐって

【12】猫も杓子も国策文学
目クソ鼻クソの「国民文学」論争

【13】文学の対象と方法、その社会的役割は何か
論争史を総括する


マルクス主義同志会東京東支部
『資本論』から学ぶ会


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