『プロメテウス』第６２号
特集・中国・ロシアの真実
　　　――国家資本主義から帝国主義に転化
（２０２３年１２月２８日発行）

　『プロメテウス』62号は、「中国・ロシアの真実」を特集して２つの論文で、中国とロシアの体制解明に取り組んでいる。

　私たち労働者党は、その出発点となった全国社会科学研究会（略称「全国社研」、１９６３年12月発足）以来、一貫してロシア（当時はソ連）・中国の体制を「国家資本主義」と規定し、その観点から動向を分析してきた。

　中国と米国の覇権争いが激化し、またロシアによるウクライナ侵攻が継続している今日、改めて両国の帝国主義化の根源を解明することは実践的意義を持っているといえるだろう。

　特集以外には、「露骨な帝国主義へ脱皮する日本資本主義」は、日本が米国と連携して中国包囲網の一角を担うなど、急速に帝国主義へと〝脱皮〟しつつある現状を克明に分析し。こうした帝国主義への転化は、資本主義の発展の必然的帰結であり、労働者の政党を強化し、階級的闘いを発展させることが緊急の課題であると論じている。

　「夢砕かれた若者たち――外国人労働者問題を追う」は、ベトナムからの労働者たちと接してきた経験を織り込みながら、日本における外国人労働者の劣悪・無権利な状態、中小企業を含めた資本家たちによる酷使と差別等々をルポ風に具体的に暴露しており、胸を打つものがある。

　その他、「時局論集」として、イスラエルのガザ地区侵攻、ミャンマーの現状、大阪万博と「維新」、岸田政権のばらまき政策が論じられている。

　本誌が多くの労働者の皆さんによって読まれ、研究会のテキストとして活用されることを願ってやまない。

　定価１１００円(本体１０００円＋税)　
申し込み先：全国社研社でも労働者党でも結構です。（送料が掛かります。）