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巻頭言



【2022.9.15】
統一教会との癒着を隠蔽
 ──岸田政権を打倒して真実を明らかに

【2022.9.1】
「言い逃れ会見」を許すな
 ──自民党政治を終焉させよう


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統一教会との癒着を隠蔽
岸田政権を打倒して真実を明らかに
2022年9月15日


統一教会との癒着の隠蔽を図った「閉会中審査」

 9月8日安倍元首相の「国葬」をめぐる閉会中審査が衆参両院の議員運営委員会で行われた。そしてその終了後、自民党茂木幹事長は、党所属国会議員に対して行った統一教会や関連団体との関係の点検結果を発表した。閉会中審査と点検結果の発表は、自民党と統一教会の癒着した底知れぬ深い関係と、その関係を隠蔽しようとする岸田政権の醜い腐敗した姿を満天下に露呈した。

「点検結果」で統一教会との
    癒着問題の隠蔽を許すことはできない


 7月8日の安倍殺害事件以降、自民党と統一教会との関係が次々に明らにされる中で、これまで自民党は、「自民党として組織的関係がないことは確認している」として、所属議員に対する聞き取り調査を拒否し、これまで岸田は議員それぞれが点検し関係を見直すように求めるだけであった。

 しかし統一教会との関係を隠蔽し国葬を強行しようとする自民党に対する世論の非難が高まり、8月26日に茂木幹事長は、党所属国会議員に対して点検結果を報告する旨の通知を出し、9月6日には公表するとした。そして8月31日に岸田は、国葬について、国会審議に出席し、質問に答える場を設けるとした。

 このとき岸田は、「自民党議員について、報道を通じ、密接な関係を持っていたのではないか。国民の皆様から懸念や疑念の声を頂いている」、「自民党総裁として率直におわびを申し上げる」と、教団と自民党議員が関係のあったことを認めざるを得なかった。

 しかし岸信介をはじめとし、福田赳夫ら歴代総裁・首相を含め自民党が統一教会との密接な関係を持ってきた事実は厳然としており、党首・首相だった安倍が統一教会関連の会合にビデオメッセージで出演し、選挙で教会員票を自派の候補者に割り振ったのであるから、単に議員個人ではなく自民党との癒着関係があったことは明らかである。

 公表した点検結果は自民が確認したという「自民党として組織的関係がない」ことを立証するものではなかった。今回の自己申告の点検結果でさえ、379人中179人、自民議員の半数近くが接点をもっていたことが明るみになり「組織的な関係」があったことを裏付ける。

 茂木幹事長は、これは「党としての調査ではない。点検結果の集約」と強調し、党の責任をあいまいにした。自己申告の点検として、安倍と統一教会との関係については、「亡くなったから、限界がある」と肝心な点を切り抜けようとした。党による「調査」ではないのだから、安倍と統一教会との関係は調査しなくてもいいとした。

 自民党と統一教会や関連団体との関係について調査が及ぶことは、党の存続に関することであり、自民党は「調査」は行うことができないのである。閉会中審査では岸田は「党の調査結果」といつの間にか言い換えていたが、この点検結果を「調査」にすり替え、調査が済んだとしたいのであろうが、そんな小手先の誤魔化しよって、自民党と統一教会との癒着の事実を隠蔽することは、許されるものではない。そして岸田は点検結果の発表を閉会中審査後に発表し、審議で問題とされることを巧妙に避け、悪事を塗りたくった。

「閉会中審査」で明らかになった岸田政権の腐敗

 国葬反対の世論は、何故国葬なのか、何故国費を使うのかという疑問から出ているが、それは安倍殺害事件で明るみに出た安倍自民党と統一教会の癒着関係に対する不信が根底にある。

 霊感商法など人の弱みに付け込んで多額の「献金」を強いるカルト集団統一教会の犯罪的行為は、政権党たる自民党が統一教会を支持することで、それを放置し野放にした。自民党は、政権維持を図る選挙の票集めに、思想的に同調する反動的反労働者的な統一教会の組織力を利用していた。

 このような統一教会と深く結びついた安倍・自民党との癒着関係の横行と、それを許し被害者を放置してきた安倍・自民党に対する怒りが、安倍国葬反対の世論となって表れている。

 国会で岸田は巧妙にも、統一教会との密接な関係があるのは自民党の議員である、党との関係ではないと強弁した。閉会中審査の議題は「国葬儀」だとした。国会の質疑において、立憲や共産が国葬とした理由として岸田が挙げる安倍の評価に関して、安倍と統一教会との関係を取り上げると、衆院議運委員長山口は、本日の議題は「国葬儀である」と、その質問を遮りその追及の矛先を削いだ。

 岸田は国会での「安倍と統一教会との密接な関係」に質問が及ぶと、「自民党と統一教会とのありようは、点検結果で説明責任を果たすべく取りまとめに努めている」と言い逃れた。

 岸田は「丁寧な説明を続ける」と言ったが、国葬の根拠の説明は首相在任期間が戦後最長だの、6回の国政選挙を勝ち抜いただの、内容のない理由を並び立て、これまでの説明を繰り返しただけで、メッキはすぐに剥げ落ちる。岸田は各国からの参列予定者を列挙して国葬の理由としたが、9月8日に死去した英・エリザベスの国葬の参列者と比べると見劣りがすると今では言われる始末である。

 岸田は国葬を行うのは行政権の範囲内であり、内閣府設置法と閣議決定を根拠に決定した、国葬は内閣府設置法にもとづく内閣が行う「儀式」、すなわち「国葬儀」だとし、国会でもこの説明を繰り返した。しかし国葬が行政権に属するものかどうかを、そもそも国会に諮らなくてはならないのだから、こんなことは全く岸田の勝手な言い抜けにすぎない。

 労働者・働く者の生活困難が進む中で、労働者・働く者から搾り取った税金からこんな大金を、反労働者的な政治しかやってこなかった安倍の国葬に使うことなど、労働者は認めるわけにはいかないことを、岸田は知るべきである。

岸田政権を打倒して真実を明らかにすべき

 自民党の我が身をかばう悪巧みは底知れないが、「隠れたるより現るるはない」の言葉どおり、自民党と統一教会とが深く関わっていて、それを隠すことができないことは、閉会中審査・点検結果でも明らかになった。世論調査でも、国葬の説明について納得できないは64%、岸田内閣支持率は41%に下がり、不支持が47%と初めて逆転した(朝日9月13日)。

 自民党とカルト集団統一教会との癒着・協力関係は事実であり、それが現在も続いていることは今回の自己点検でさえ明らかにした。しかし自民党は自らその実態を自らの調査で明らかにすることは決してできない。こんな自民党には統一教会の被害者救済も不可能である。

 自民党は、「今後一切関係を持たない」というが、まず世界平和統一家庭連合と名称を変えた統一教会の宗教法人格を取り消させ、解散命令を出させるべきである。統一教会票で当選した議員は、議員の資格を返上しなければならない。そんな議員をかばう岸田を退陣させなければならない。

 反労働者的政策をやってきた安倍礼讃を演出し、自らの政権安定化を図ろうと岸田が強行する国葬の中止を労働者・働く者は求める。共産党などは、「党として責任をもった調査こそ必要」というが、それは犯罪者に自らの犯罪を取り調べよと言うようなものである。真実が明らかにされるために、岸田政権打倒の狼煙火を掲げ、労働者・働く者の階級的闘いが提起されなければならない。  (佐)
        

「言い逃れ会見」を許すな
自民党政治を終焉させよう
2022年9月1日



 8月31日の岸田首相の記者会見は、旧統一教会と自民党の密接な関係や強引な安倍国葬の問題で政権批判が強まっていることに対して、謝罪や〝丁寧な〟説明を行うことで巻き返しを図ろうとしたのであろう。その上、コロナ対策で規制緩和に動くことの正当性や質問に答える形で原発政策の方針変更の釈明をしている。

 旧統一教会との関係については、ようやく党として点検し結果を公表するとか、関係を断つことを徹底するとか、法令順守体制を強化するなど並べたのであるが、安倍の旧統一教会との関係について検証するかとの質問に、「ご本人が亡くなられ た今、十分に把握するということについては、限界がある」とかばいたてするような姿勢であり、とても「真摯に反省」しているとは思われない。

 それは、内閣改造の際に、旧統一教会との関係を「自ら点検し厳正に見直すことが新閣僚や党役員の前提となる」と言いながら、山際のような経済再生担当相留任後に関係を明かすような人物を排除せず、岸田の「厳正」は厳正でないのと同じように言葉が〝軽い〟のだ。

 岸田は「旧統一教会の問題になぜ時間がかかっているか」、「何十年にわたって長きにわたってさまざまな関係があった」ということは認めており 、「この長い関係について、今一度明らかにしていく、その際に自民党として時間がかかってきた」と内容のない言い訳をしている。いったいどこまで明らかになったのか。岸一族や福田赳夫と文鮮明との関係や反共主義の結びつきなど、単なる選挙協力にとどまらない密接な繋がり(1974年5月に、文鮮明の開いた「希望の日晩餐会」で、元総理の岸信介が名誉実行委員長を務め、当時蔵相であった福田赳夫が、「アジアに偉大なる指導者現る。その名は文鮮明である。」と礼賛していたことは有名である)について、旧統一教会を成長させてきた責任においてつまびらかにすべきである。

 「政治家側には、社会的に問題が指摘される団体との付き合いには厳格な慎重さが求められ」ると言う岸田の「厳格な慎重さ」とは何なのか、付き合ってはいけないということなのか、付き合うのはいいが大っぴらにならないように〝慎重に〟付き合えということか。岸田のこういうあいまいな言い方は国民を愚弄していないであろうか。

 安倍の国葬への執着は安倍支持層を取り込もうという事情があって、不人気であろうが国葬中止はおくびに出さないどころか、安倍を持ち上げてごまかそうとしている。会見で岸田は安倍の〝功績〟を並べたが、「国政選挙を6回にわたり勝ち抜き」「憲政史上最長の8年8カ月」首相を務めることができたのは、野党に助けられただけであって、安倍政治によって日本の政治経済どころか社会全体が困難を深めたのではないか。

 「東日本大震災からの復興や日本経済の再生、日米関係を基軸とした戦略的な外交を主導し、平和秩序に貢献するなど、さまざまな分野で 歴史に残る業績を残された」と、まるで〝儀礼的〟に称えているとしか思えないが、岸田が現状を全く「リアル」に見ずに、安倍賛美のためにごまかしているだけである。

 他の理由はとってつけたようなもので、「各国でさまざまな形で、国全体を巻き込んでの敬意と弔意が示されている」とか、「選挙活動中の非業の死であり」「国としての毅然たる姿勢を示す」とか並べているが、そんなことはわざわざ国葬を執行する理由にはならない。「国葬ありき」のこじつけにすぎない。

 岸田は「説明が不十分との批判」を「真摯に受け止め、正面からお答えする責任」があると言うのだから、アベノミクスによって日本の経済が良くなったと答えられるのか、安倍外交で日本の世界における立場は良くなったと言えるのか、トランプやプーチンとの親密さは自慢できることか、軍事力を拡大させる外交が立派なことなのか、答えるべきだ。

 支持率急降下であせって言い訳を並べている岸田であるが、物価高騰については全く語らずじまいであり、財政破たんについても触れたくないのであろう。岸田は、「今、わが国は数十年に一度の大きな課題が山積しています。新型コロナウイルス、経済、外交、防衛力、あるいは、少子化問題、こうした重要課題についてしっかりと議論を積み重ね、そして見える形でその結果を出していく。こうしたことを行うことによって、信頼回復につなげていきたい」と〝決意表明〟したわけだが、眼前の自民党政治の腐敗(五輪汚職もだ)を口先で取り繕っても、自民党政治への晩鐘は鳴りやまない。 (岩)